交通事故解決における「示談」と「調停」と「裁判」の違い

交渉術

交通事故は10年に1度と言われています。
なかなか慣れるものでもありませんし、交通事故解決に詳しい人が身近にいない方がほとんどだと思います。

「示談」「調停」「裁判」の違いを押さえておくと、事故の相手や保険会社との話合いの材料になります。

それぞれのメリット・デメリットについても触れていますので、ぜひこの記事を読んで要点を押さえて交通事故解決に役立ててくださいね。

この記事がきっと参考になる人

・示談って言われたけど、そもそも示談って何?と思っている人
・示談や裁判って何が違うの?と疑問に思っている人
・交通事故に遭ってしまい、どうしたら良いのかわからない人

【交通事故】弁護士法人あまた法律事務所

交通事故における「示談」「調停」「裁判」の違い

示談和解調停裁判など、争いごとを解決する方法はいくつかあります。

その違いを理解しておかないと、示談交渉の話し合いに行き違いが生まれます。

また、示談・調停・裁判の違いを理解しておくことは、あなたの切り札にもなります。

交通事故の「示談」とは

示談とは、「民事裁判の力を借りずに、話し合いで民事の争いを解決すること」です。

つまり、当事同士での話し合いでの解決です。

つまり、双方当事者の合意が得られないと示談にはなりません。

  • あなたの主張を相手が聞き入れない場合
  • あなたが相手の主張に応じない場合

このようなケースは示談にはなりません。

ですから、示談での解決を目指す場合は、お互いに歩み寄って合意を目指した話し合いが必要になります。

「示談」と「和解」の違い

和解とは、「お互いに譲り合って、争いを終了する契約」のことです。

大きな意味としては、示談と和解には、さほどの違いはありません。

示談は、片方が一方的に提示した条件をもう片方が承諾した場合も含まれますが、和解はお互いに譲歩することが前提になっています。

交通事故「民事調停」と「示談」の違いと、メリット・デメリット

民事調停とは

民事調停とは、民事の争いごとを調停委員会での話し合いで解決する方法です。

調停委員会とは、裁判官と有識者である調停委員2名で構成される委員会です。裁判所の裁判官と調停委員が当事者の間に立って双方の話を聞き、合意を目指して話し合いを行います。

民事調停までの流れ

  1. 民事調停を申し立てる
  2. 調停委員会が構成される
  3. 調停期日が指定される
  4. 当事者双方に期日が通知される

民事調停当日の流れ

当事者双方の意見から調停委員が解決案を提示します。

解決案に双方が合意した場合

調停成立
→調停調書が作成される(判決と同じ効力を持つ)

解決案での合意が成立しない場合

→裁判所が適当と認める内容の調停
→または、調停不成立として終了

民事調停の期間

通常、申立から3ヶ月くらいの間に、2~3回の期日が開かれます。

参考:民事調停をご存知ですか?(最高裁判所HP)
https://www.courts.go.jp/saiban/wadai/1806minzi/index.html

 

民事調停のメリット

  • 裁判官や調停委員から法的なアドバイスがもらえる
  • 裁判よりも申立費用が安い
  • 裁判よりも手続きが簡単
  • 裁判より短い期間で解決ができる

民事調停のデメリット

  • かならず合意に至るとは限らない
  • 通常の示談に比べると解決に時間がかかる

交通事故「裁判」と「示談」の違いと、メリット・デメリット

裁判(訴訟)とは

裁判(訴訟)とは、裁判官が法廷で、双方の主張や証拠を確認したうえで判決を決定し、解決を図る手続きのことです。
判決が決定する前の話し合いの段階で解決することもできます(和解)。

訴訟にもいくつか種類があります。

交通事故の損害賠償については、民事事件を扱う「民事訴訟」を指すことがほとんどです。

民事訴訟とは、交通事故や金銭トラブルなど、他人との間で起きた争い事を解決する手続きのことです。

※民事訴訟は、刑事訴訟とは違います
交通事故の被害者が、加害者を犯人として処罰することはできません。刑事事件として対応するのは警察・検察です。

裁判(訴訟)の流れ

訴訟提起の詳細な手続き方法についてはここでは割愛します。

めちゃくちゃざっくりした流れとしては

  1. 訴訟提起(訴状の提出)
  2. 複数回の口頭弁論期日(法廷を開く日)
  3. 判決言渡期日

判決から2週間後までに被告が控訴しなければ成立となります。

三審制により、判決に納得できない被告側は控訴をすることができます。

参考:(最高裁判所HP)https://www.courts.go.jp/saiban/syurui/syurui_minzi/index.html

裁判(訴訟)の期間

訴訟提起から判決までの期間は事件によってまちまちですが、平均化すると、8~12月と言われています。

途中で和解になるケースや、一審での判決を上告するケースもありますので、ケースバイケースと思ったほうが良いでしょう。

裁判(訴訟)のメリット

  • 判決には法的拘束力がある
  • 双方が納得しなくても裁判官が決める

裁判(訴訟)のデメリット

  • 手続きが複雑なため、自分で訴訟提起をするのは難しい
  • 訴訟費用がかかる
  • 弁護士に委任すると弁護士への依頼費用もかかる
  • 解決まで相当な期間を要する

まとめ

「示談(和解)」「調停」「裁判(訴訟)」の違いと、そのメリット、デメリットについてご紹介しました。

どこまでこだわりたいか、費用対効果を踏まえた上で選択すると良いでしょう。
また、弁護士に交渉や訴訟などの手続きを依頼する費用を保証する自動車保険の契約があれば、実質無料で対応できる可能性があります。
ぜひご加入の保険会社に確認してみてください。

 

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